フリダシニモドル

いろいろためになるものやつまらないものなど

『5万匹』『動物村ものがたり』ほぼ全あらすじ一覧

「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に解説特典として収録されている、おとぎプロ作のミニアニメ『5万匹』ほぼ全話のあらすじを引き写ししたものです。
『5万匹』の再構成である『動物村ものがたり』の内容とも対応している…はず。

青字や画像は本記事編集者による補足です。
タイトル横の括弧内は『動物村ものがたり』での題(「平成16年度 独立行政法人国立美術館 事業実績統計表」による)。
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1. おべんちゃら狐
仕事をさぼっていた狐が猪に怒られる。狐はおべっかを使って猪の繩(ママ)を追い払うが、尾についた腐り柿の匂いで逆に叱られる。

2. ダンプ象
乱暴な象のダンプに、仲間の狐をはねられた友だちの狐が犯人を探し出す。
(画像は講談社名作絵ばなしより)

3. 豹豹虎虎(豹と虎)
大切な飲料水の池を間に約と虎が縄張り争いをする。然し、仲のよい無邪気な子供達の姿を見て仲直りする。

4. 白光ライオン(白光のライオン)
動物たちが見つけた洞穴の壁に、夜になると白いライオンの影が映って大騒ぎする。

5. 金ぴか卵
森のなかで大きな金ぴかの卵をみつけた二匹のイタチは大喧嘩になる。卵が割れて金色の鳥がとび立つ…。

6. 座礁くじら
嵐の夜に座礁した鯨を、森の動物たちが力を合せて(ママ)海に帰す。
8ミリフィルム(白黒・動物村ものがたり版)での販売あり。

以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
嵐の夜に座礁して困っているくじらを、森の動物たちが力を合わせて助けて海に帰してあげるお話。


7. へんないのしし
猪の背中に木が生えて驚く。次第に大木になり大きな木の根になって、やっとの事ですき間から抜け出る事が出来た。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。
(画像は「毎日新聞」1966年4月2日付夕刊より)

8. 怪しいこぶ
猪は山羊を谷底へ蹴落した。鼻の先に山羊に似たこぶが出来て怖ろしくなり山羊を谷底から救い上げに行く。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

(画像はテレビアニメ全集①(秋元文庫)・「よいこ」1970年7月号より)

9. 秘密
ずる賢い牛が動物たちをだまして教会をたてる募金をする。熊はそのたくらみを見抜いて知らんふりをする。

10. かび
変なかびが動物たちの体にくっついて大騒ぎになるが、夜になると、かびがとれて安心する。

11. 沼ギャング(ギャング沼)
自分を見て気絶した兎を救けるために、水を汲もうとしてライオンは沼に落ちそうになる。それを狙う鰐が大きなくしゃみをして、ライオンは飛ばされて助かった。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

12. 毒河(毒の河)
食べると毒にあたる茸をうっかり河にすてた狸が、 蜂の巣を河に流して動物たちを近づけまいと大活躍する。

13. 大豚走(豚の島)
間抜けな豚をおびき出して沖の島で食べようとした悪い動物たちは島に上って驚愕する。そこはライオンに守られた豚達の楽園だった。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

14. 巣魔(巣箱どろぼう)
小鳥の巣箱を盗みに来る蛸の大群を熊が見つけて、蛸つぼごと捕まえてしまう。

15. 怪笛
小鳥を呼ぶリスの笛と蝶を呼ぶ豚の笛を交換したばかりに大変なことが起こる。
(画像はキャラクターハンカチより)

16. さい難(サイ難)
角自慢の犀の角が曲って目玉の方に伸びて来てびっくり、然し角は目の前で上の方に曲ってのびたので安心する。
(画像は講談社名作絵ばなしより)

17. 白薬黒薬(いんちき薬)
白と黒の豚がインチキな美容薬をつくって、ひと儲けしようとするが、インチキがばれて命からがら逃げる。

18. つのアパート
鹿の角に小鳥のアパートをつくったのは名案だった、 余りうるさくさえずるので角を切って鹿は逃げてしまう。
(画像はグッズ用ライセンスシールより)

19. 足跡
ズル賢い狐が熊の住家をのっとろうと、大きな動物の足跡をつくって驚かすが、嘘が真となって、大きな本当の竜が現れて驚愕する。

20. 飛魚(飛び魚)
飛び自慢の飛魚が島を飛び越えようとして失敗、島の真中に墜落、亀に助けられてもとの海に帰っていく。
8ミリフィルム(白黒・動物村ものがたり版)での販売あり。

以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
とび自慢の飛び魚が、自信たっぷりに島をとび越えようとして失敗、島の真中に墜落。亀の助けで、やっともとの海に帰ります。

(画像は8ミリ版パッケージより)

21. 浮きかば(浮き河馬)
水にもぐりたいのに、どうしても水に浮いてしまう河馬がいた。処がガールフレンドが出来てのぼせた途端…。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

22. 虎のカーペット
虎の子をめがけて鷲と狼が襲って来る。殺されてカーペットになっていた母の虎は空飛ぶカーペットになって、鷲と狼をやっつけて子虎を救う。
(画像はキャラクター手袋のタグより)

23. 犬忘症(忘れ犬)
犬が骨を集めては穴の中に蓄えるが、どうしたことか犬はその場所を忘れて了ってガールフレンドにプレゼント出来ない。耳の中の忘れ虫を取去ったら記憶が戻った。
(画像は講談社名作絵ばなしより)

24. いやなパンチ
白と黒のカンガルーが反則だらけのボクシングを演じる。勝ったカンガルーの腹の中に磁石が入っていて鉄くずがどっとすいついてしまう。

25. 透明いたち
見えない犯人は誰か?動物たちは力を合せて犯人を探しに出かけていく。

26. みがき魔
角や牙を見るとなんでも、しつこく磨きたがるイタチを象は怒って蹴飛ばすが、大きな竜の上に落ちたイタチは相変らず竜の角を磨いていく。

27. 見えない壁
広い野原で猪は見えない壁にぶつかった。動物たちは壁を這い上がるが、壁が倒れてその下敷きになってしまう。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

以下は、「日本アニメーション映画史」解説によるあらすじ。
猪が走っていると突然ひっくりかえる。驚く動物達。突然目に見えない壁が出来、動物村は二分される。頭の良い兎が、吸盤を使って見えない壁に挑戦。吸盤を使うと壁によじのぼれたので動物達は我も我もとよじのぼる。重みで壁は倒れる。


(画像はエイケンHP・「横山隆一記念まんが館 常設展示図録」・「TVアニメ25年史」より)

28. 忍者いたち
小鳥をいじめる鷲をめがけて、イタチは沢山の蟹を投げつけて鷲を退散させてしまう。

29. かみつきサボテン(かみつきシャボテン)
何でも跡形なく食べてしまう人喰いサボテンだが、あっけなく小さな獣に食べられてしまう。

以下は、東京国立近代美術館フィルムセンター(現:国立映画アーカイブ)の上映会で実際に視聴した方によるあらすじ。
サボテンのところへイノシシがやってくると、サボテンはイノシシを食べちゃう。ブタまでが食べられるのを見て、クマとウサギは「キケン」の札を立てるがゾウがそれを抜いて、サボテンに近寄ると、ゾウも食べられちゃう。サボテンの周りには子どもがいっぱい生えてくる。カンガルーの親子が来て、子どもが袋からでてサボテンのところへ行こうとするのを親は必死に止めるが、子どもは聞かず、気づくと、子どもがサボテンをかじっている。どんどんかじってみいんなかじってしまいましたとさ。
引用元:私的濃厚名前目録・アニメーション・日本アニメーション映画史(リンク切れ)


30. 地変(地割れ)
縄跳びをして遊んでいた象が転んで大きな地割れが拡がる。どうなるかと思った地割れが又元に戻っていく。

31. のど自慢
音痴のペリカンが口の中にイタチを隠してコンクールに出場、大いに歌って1等になったのだが…。

32. 口鍵
口に鍵のかかったアリクイが眠っていた。兎と狸が来てこの鍵を開けたために、大変な事態になっていく。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

以下は、「日本アニメーション映画史」解説によるあらすじ。
大蟻喰いの長い鼻先に鍵がついている。好奇心のかたまりの兎と狸が鍵にいたずらすると、突然鍵があき、口がチャック状に開き大口を開けて兎と狸を追いかける。


(画像はLD「エイケンTVアニメ主題歌大全集」パッケージ・「よいこ」1970年8月号より)

33. 龍骨(竜骨)
熊と兎が恐龍(ママ)の骨を組み立てると、雷にうたれて立上り大暴れに暴れるが、太陽の光に溶けていく。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

34. 純情ゴリラ
仲間外れの醜いゴリラが、悪い黒豹をやっつけて動物たちの仲間入りをする。
8ミリフィルム(白黒・動物村ものがたり版)での販売あり。

以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
仲間はずれにされているみにくいゴリラが、或る日悪い黒豹をやっつけます。動物たちは仲間はずれにしたのを詫びて、ゴリラと仲良く遊びます。

(画像は講談社名作絵ばなし・8ミリ版パッケージより)

35. 四つ子ビーバー(四つ子のビーバー)
ビーバーの子が木とまちがえて狐の尾にかみついた。ミュージカル風な楽しい話。
8ミリフィルム(白黒・動物村ものがたり版)での販売あり。

以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
ビーバーの子が木と間違えて狐の尾にかみついてしまいました。サァ大変!!ミュージカル風な楽しいお話。


36. 動く闇
漆黒の闇夜になった。然し花火を打上げると穴が空いて光がさす。原因の大きな黒い蝙蝠が去って動物村は明るくなった。

37. ライオン坊主
谷に落ちたライオンは自分のたてがみをぬいて繩を作り、木にひっかけて漸く這い上がる。

38. 黒の大群
バッタが花を喰い荒す。狸が追い払うと大群となって襲って来たが、大狸の腹つづみで皆潰されてしまう。
(画像はキャラクター手袋のタグより)

39. 大ひでり
大ひでりでたった一つしかない泉を牛が一人占めした。高く高く周囲を積上げて塔にしていくが...。

40. しっぽ花
兎が大切にしている花を食べた狐のしっぽに、花が咲く。花を追う蜂の大群に襲われて、狐はやっとのことで逃げていく。
(画像は講談社名作絵ばなしより)

41. からみあい
争いに疲れた二匹の鹿が、絡み合った角をやっと引離したが、その癖がついて、いつも頭をくっつけて歩くようになった。

42. 親分魚(魚の親分)
口のまわりに釣針をつけた、自慢の魚がいた。そして更に釣針を得ようと欲張ったために、とうとう釣上げられてしまった。

43. スタンプ狸
泥だらけの理が泥のついた口をつき出して、兎や動物にスタンプを押しつけて嫌がられる。
(画像は講談社名作絵ばなしより)

44. かさこうもり(笠こうもり)
雨乞いをしてやっと降り出した雨雲を鼠が蹴散らすが、雲は鼠を追いかけていく。

45. 迷子のらくだ(迷子のラクダ)
砂漠で迷子になったラクダが震気楼(ママ)で見えるオアシスを追って、あてども無くさまよっていく。
8ミリフィルム(白黒・動物村ものがたり版)での販売あり。

以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
ラクダが砂漠で迷子になってしまいました。ふと、砂漠で果てた動物の骨を葬ってあげますと、不思議、オアシスに通じる道が開けていきます。

(画像は8ミリ版パッケージより)

46. 雪牛
牛と狼(ママ)は雪だるまを競って作る。猪が意地悪く牛の雪だるまを壊したところ、雪だるまは動き出し猪を散々に懲らしめる。
8ミリフィルム(カラー・動物村ものがたり版)での販売あり。

以下は、8ミリフィルム版付属のブックレットによるあらすじ。
 今日は動物村の雪祭りです。
沢山の動物たちが、自分の好きな雪だるまを、楽しそうに作っています。
 いのしし君は自分が作った雪のいのししが一番立派だと威張っていました。ところが牛の作った雪の牛が、よく出来ているのを見ていのししは、しゃくにさわって意地悪く牛を崖の下につきおとしてしまいました。
 太陽が輝いて、雪のいのししと、雪の牛だけがお互いに向き合って残りました。
 雪牛は大変怒りました。
そして雪のいのししめがけて突こみました。ドカーン、雪のいのししの身体は、全部こわれました。
 そして、いのししは雪牛がおそろしくなり逃げ出しました。雪牛は猛然と追いかけ、とうとういのししを崖からつき落してしまいました。
 雪牛は、沢山の動物たちに見守られて、太陽の輝く中で静かに溶けて行きました。
以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
牛と猪は雪だるまのつくりっこをしています。猪は意地悪く牛の雪だるまをこわしてしまいます。牛の雪だるまは怒って猪をやっつけます。
以下は、東京国立近代美術館フィルムセンター(現:国立映画アーカイブ)の上映会で実際に視聴した方によるあらすじ。
雪の平原で、動物たちがみんな自分に似せて雪像を作っている。雪牛に嫉妬したイノシ シが雪玉をぶつけると、牛は黙って雪を足して、元通りにする。怒ったイノシシは、牛を谷底へ落としてしまう。お日さまが当たって、他の動物の雪像は溶けたのに、イノシシの雪像と牛の雪像だけ溶けない。雪像同士の戦いになり、イノシシの雪像は雪牛に潰されて、イノシシ追いかけられ、とうとう谷底へ。そこで雪牛はゆっくり溶けていく。
引用元:私的濃厚名前目録・アニメーション・日本アニメーション映画史(リンク切れ)


(画像は「よいこ」1970年12月号・図録「アニメサザエさんともに50年」より)


47. でっかいリンゴ
大きなリンゴの中から出て来た大きな毛虫が、やがて蛾になってとび立ち沢山のリンゴのなる木のたねを撒き散らす。
(画像は「よいこ」1970年10月号より)

48. 空飛ぶ狐(空とぶ狐)
熊から空を飛ぶ術を教えてもらった孤だが、上手く空を飛ぶことが出来ない。遂には水に落ちてしまい、溺れる処を浮き輪を投げてもらい漸く助かった。

以下は、東京国立近代美術館フィルムセンター(現:国立映画アーカイブ)の上映会で実際に視聴した方によるあらすじ。
クマがキツネに、大きな羽を使えば空を飛べるよと渡すが、落ちちゃう。やっとはいつくばって戻って くるキツネ。もっとたくさんの羽を使ってみてはとクマ。でもやっぱり落ちちゃう。とうとう二羽の鳥を片方ずつの手に持ってキツネは飛ぶことに。今度は無事に飛べて、空で芸当をしてみせるキツネに、下の動物たちも拍手喝采。ところが鳥は湖に向かう。よく見てみるとその鳥は足に水掻きのある水鳥で、鳥と一緒にキツネは水に沈んでしまう。クマが浮き輪を投げて、キツネの腕がそれに捕まるが、無事だったのかどうかは不明。
引用元:私的濃厚名前目録・アニメーション・日本アニメーション映画史(リンク切れ)

(画像はキャラクターハンカチより)

49. たまり水の怪
猪の見張りの中で豚は水を運ぶが、うっかりこぼした。その水たまりに猪は落ちて沈み、豚は助かった。

50. けんか草
喧嘩ばかりしている鳥をイタチは食べてしまう。その あとに鳥の羽根に似た花が咲き、イタチを誘いこんで 食べてしまった。

51. 河馬ぞ行く
鼻の穴から二本の潮を吹く河馬が、一本の潮を吹く鯨たちを従えて、堂々と海を泳いでゆく。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。
8ミリフィルム(カラー・動物村ものがたり版)でも販売あり。

以下は、8ミリフィルム版付属のブックレットによるあらすじ。
 河馬さんのお仕事は渡し舟です。あんまりお天気がよいので、河馬さんは、ついウトウトと居眠りをしてしまいました。
 河馬さんが目をさました時、サア大変!! 陸をはるかに離れた大海原の真中でした。いくら泳いでも陸に はもどれそうにもありません。あきらめた河馬は、海原をただよいはじめました。
 ところがふとみると、いつの間にか河馬は南極に来ていました。河馬さんはバクバクと大きな口をあけて、氷を割って進んで行きます。すると、鯨が気持よさそうに潮を吹き上げています。
 河馬さんもやってみたくなりました。思いきり吸いこんで、フーとふき出すと、大きな二つの鼻の穴から 潮が空高く吹き上がりました。鯨はびっくり、河馬さんの方がえらいのだろうと‥‥‥‥一本の潮を吹きながら河馬さんのあとに従って泳いで行きました。
以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
鼻の穴から二本の潮を吹く河馬。鯨は自分たちよりえらいのかと、一本の潮を吹きながら河馬のあとに従って泳いで行きます。
以下は、「日本アニメーション映画史」解説によるあらすじ。
背中に帆をかけた一頭のカバが長い旅に出る。途中、疲れた渡り鳥達がカバの背で一休み。ジョーズの群に囲まれたりしながら、あてのない航海を続け、流れついた南氷洋では鯨の群に囲まれ、得意気に鼻孔から二本の潮を吹き出す。


(画像は図録「アニメサザエさんともに50年」より)

52. 陸上魚雷(陸の雷魚
家を次々と壊して行く大きなモグラを、海の崖ふちまでおびき出して、海に落してしまう。

53. さい雲
落雷をうけた犀は電気を帯びてスパークし続け、とうとう雲にのって昇天、犀の形の雷雲になった。

54. ロケット蛸
蟹やハリネズミや烏に苛められる蛸は、ロケットになって天に昇り、平和に暮すことが出来た。

55. 2ペット
イタチ同志でペットを交換するが、二つのペットが次第に大きく育ち、イタチは逃げまわる。やがて茶色のペットが乱暴な青のペットを倒す。

(画像はキャラクター反物・再放送版エンドカード・イタリア語版OPより)

56. 愛のリレー
大きな象が病気になって行倒れた。鳥たちは力の及ぶ限り次から次へとリレーして重い象を病院まで運んだ。

57. つの屋
2軒の猿のつの屋が客の奪い合いから大喧嘩し、店のつのをかぶってぶつけ合い、商品をみんな砕いてしまった。

58. ライオンの声
オウムがまねたライオンの声に動物たちが怯えている。 老いたロバは皆の犠牲になろうと近づいて行くが…。

59. 頭にきた狸(頭に来た狸)
理が化け比べをしているうちに元に戻らなくなった。友達の狸が狼に化けて驚かし、又元の理に戻ることが出来た。

60. 太陽もまっくろ(太陽も真黒)
黒い豹の群が固って太陽の中に飛び込み太陽は黒くなった。処が地上の子豹が泣くので豹の群は又地上に戻って来た。

61. にらめっこ
猿が連なって池の中の影をつかもうとするが、池に落ちてしまう。池からあがったところ、皆の体に沢山の目玉がついていた…。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

62. ぐるぐる沼
池にすむ、大ナマズが渦巻を起して、動物を吸い込む。智恵のある動物が、栗のいがを沢山投げこんで皆を助けた。

63. かば魚
変な木の実をたべて魚になった河馬は驚くが、同じように河馬魚になってしまった沢山の友達の姿を見て安心した。
(画像はイタリア語版OPより)

64. はね石
大きな石を熊が砕くと、沢山のかけらが動物の口に飛び込んで、全員がぴょんぴょんはねまわった。

65. 子ワニの冒険(正しくは「おてがら」? 動物村版では「子わにの冒険」)
一匹の子ワニが水中で大ナマズと大格斗して退治し得意になって獲物を持って帰ったが、ナマズと思ったのは枯木だった。

以下は、「小型映画 アニメと特撮 High Technic Series 5』解説によるあらすじ。
ここに掲載した作品「小わにの冒険」は、好奇心から母親の目をかすめて、池の中に探検に出かけた子供のワニの活躍ぶりを描いたもの。子ワニが象の鼻に食いついたり、大きなナマズと格闘するなど大冒険、結局、ナマズをやっつけたつもりで、小さな木枝を持ち帰り満足する、といったほほえましい話。

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(画像は「小型映画 アニメと特撮 High Technic Series 5』より)


66. 天馬
羽根のない天馬が生れ、地上の豚の家に捨てられた。ところが豚を襲う狼を退治した時、背に羽根が生え天国に戻ることが出来た。

67. かに爭い
小さな蟹の爭いから発展した、大きな二匹の蟹の戦いを見ている大きな動物を、それより更に大きな蟹が見下ろしていた。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

68. かたつむりの脱出
ゴキブリに追われた、カタツムリは木の葉にのって逃げる。木の葉を食い尽くすと池に落ちるが、亀の背の上だったので助かった。
(画像はキャラクター手袋のタグより)

69. 空気獣
怪物退治のくじ引をしたら小ネズミが当ってしまった。ネズミが怪獣の背の栓を抜くと空気が抜けて怪獣は退治された。

70. ふしぎな道しるべ
イタチが道しるべの向きを悪戯して方向を変えると、動物たちはそれぞれの方向に曲って大変な目に遭った。
「日本アートアニメーション映画選集8 横山隆一作品集」に収録。

71. かんむりからす(かんむりカラス)
一本の木の上に老いた鳥の王様がいた。若い烏はこの王様の王位を奪おうといろいと(ママ)意地悪をする。
(画像は講談社名作絵ばなしより)

72. ねずみの歯型
小ネズミを森の中に追いこんだライオンは、沼で今度は大ネズミに襲われて、驚いて逃げ出した。

73. いきうめ(正しくは「生埋」? 動物村版では「生うめ」)
大雨で洪水になった穴の中では動物たちが大騒ぎ。実は小さな水たまりの中の小さな出来事だった。

74. 海の怪物
蛸に襲われた猪が蛸の足を食い千切って逃げかえる。蛸はネズミに化けて、自分の足を取りかえす。

75. いたずら風(いたづら風)
いたずらつむじ風は動物を全て蓑虫にしてしまう。そこで、象はつむじ風を捕えて瓶につめ海に流した。

76. 下手な豹
獲物を捕るのが下手な豹は皆に馬鹿にされる。遂には岩に頭をぶつけて昇天、魂になった約は自分の抜けがらを捨ててしまう。

77. 地下毛
羊の毛を動物たちが毟り取る。見かねた鷲が毛の種子を植えると、地下から無限に毛が採れるが、大きな地割れがして皆落ちこんでしまう。

78. 恐龍時(恐竜時代)
昔々、恐龍たちが卵をとりあって大騒ぎした。やっとのことで海に浮いていた自分の卵を見つけることが出来た。

79. かばの雪足
雪の上を歩いている中に足に雪がついて段々と高くな って喜んだ河馬は、足の下の雪が崩れて慌てる。

80. 火だるま
背中が燃えている馬を皆で石をもって来て囲んだ処、 馬は相変わらず燃え続けて、遂には火山になった。

81. 石さわぎ(岩さわぎ)
崖が足もとから崩れ動物達は逃げるが、崖は都合よく欠けて行き、皆は無事に地上に安着した。
8ミリフィルム(カラー・動物村ものがたり版)での販売あり。

以下は、8ミリフィルム版付属のブックレットによるあらすじ。
 嵐のために、動物村に行く道の崖の上に、大きな石がでんと、とおせんぼしてしまいました。その石は、今にもおちそうです。
 動物たちは力を合せて、その危険な大きな石を崖の下におとそうと一所懸命に押しましたが、大きな石はビクとも動きません。
 それどころか、石をどけようとしている動物たちの 足もとの崖が崩れ始めました。
 あッ 危ない!! みんな逃げよう!! 動物たちはソーッと、ソーッと逃げ出しました。でも逃げても逃げても、崖はますます崩れて行きます。
 そして、大きな石が動物たちに向って、ころがって来ました。
あッ!! あーよかった。大きな石は、もう少しのところで下におちました。
 細い岩の上に残された動物たちは困ってしまいました。
 でもどうしたことでしょう。
動物たちは無事に、地面におりることが出来ました。
本当によかったネ。
以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
動物たちの足もとから崖がくずれていきます。動物は一生懸命逃げます。 やっと……無事に地上におりることが出来ました。

(画像は「文芸春秋デラックス アニメーションの本」より)

82. おゝかみ騒ぎ(狼騒ぎ)
狼が暴れまわり動物村は恐怖のどん底となった。ところが狼の子供たちが乱暴な親狼を村から追い出してしまう。

83. ゆうれい花
兎が夜道を歩いていると、動物の幽霊の群が通りすぎていく。その跡に一本の花が咲いているが…。

84. お嫁さん
神様が与えた花嫁をカモシカは気に入らない。自分の好きな花嫁を作ったところ、怪物の様な花嫁で、散々な目に遭った。

85. 怪しい光
狐が蛍をやたらに殺したたたりで尾が光りだす。そして光を求めて集る害虫の大群に狐は逃げまわる。

86. コロコロ君
烏が仔犬をからかいすぎて犬の鎖が木にひっかかってしまう。烏は悪戯が怖くなって、やっと鎖をとってやり仲直りする。
(画像は横山隆一氏による同名の絵本)

87. 笹舟
熊が笹の舟を流す。蛙や蟻を乗せながら何とか走っていたが、カワウソの悪戯で渦に巻きこまれてしまう。

88. やすり橋
谷間にかかっているやすりの橋を動物たちが渡ると、全員すり減って消えていった。
ニコニコなどの動画サイトに本編の動画あり。

89. 貝
散歩に出た貝が鮫に抛り出されたり、カニのボール投げに使われたりしている内に、海に投げこまれて無事に帰還できた。

90. 小いか
イカのスミが誤って鮫にひっかかり、鮫は小イカに襲いかかりる。見ていた大ダコはすみの煙幕をはって小イカを助け出す。
8ミリフィルム(カラー・動物村ものがたり版)での販売あり。本編中表記は「こいか」。

以下は、8ミリフィルム版付属のブックレットによるあらすじ。
 ヤァー、おもしろいなァー、
いたずらを小いかは、手当り次㐧にスミをかけて、いたずらしています。スミがなくなると、お母さんいかのところに戻って来て、スミを貰い、又いたずらをしに海の中へ行きます。
 プー。思い切りふきかけたら‥‥‥さあ大変です。
大だこにかけてしまいました。逆に沢山のスミをかけられて真黒になった小いかは、お母さんのところへ、すごすごと帰って来ました。
 ある日、小いかはまたこりずに‥‥‥スミを今度は鮫にかけてしまいました。怒った鮫は、小いかにおそいかかりましたが、見ていた大だこが、スミの煙幕を張って助けてくれました。
 そして大だこは、いたずらな小いかに沢山のスミを分けてくれました。小いかは、うれしくて、うれしくてたまりませんでした。
たこの小父さんありがとう!!。
以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
小いかのスミが誤って鮫にひっかゝり、怒って小いかにおそいかかります。見ていた大ダコは、スミの煙幕を使って小いかを助けます。


91. クモの巣
クモの張った巣に蝶がひっかかり巣がずたずたに切れる。今度は太い糸で巣を張ったのだが、逆に虫を跳ね返す。
(画像は「よいこ」1970年11月号より)

92. クシャミ
野ネズミが風邪をひいた。それが次々に見舞客にうつり最後に象がクシャミをして大空に舞い上がってしまう。

93. ねずみのマント
弱い小ネズミのお母さんがスーパーマンのマントを着せると今度は悪戯がすぎてマントを取りあげられて燃やされてしまう。
(画像は「よいこ」1970年9月号より)

94. クラゲの傘

95. アンパイヤー(改題 ロボット)

(「フクスケのロボットアンパイヤー」というフィルムが存在するものの、関連は不明。)

96. ちぢめ獣

以下は、「小型映画 アニメと特撮 High Technic Series 5』解説によるあらすじ。
ちぢめ獣とは架空の動物で、その尻尾の針でいろんな動物を差しては縮めてしまういたずら者。象やカバがウサギより小さくなって、動物村は大騒ぎとなるが、ウサギとタヌキが、ちぢめ獣のスキを狙って、ちぢめ獣自身の尻尾を逆にとり小さくしてしまいハッピーエンドとなる。

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(画像は「小型映画 アニメと特撮 High Technic Series 5』より)

 

97. 虹の橋

98. 枯れ木虫

99. たいくつ村

100. おしゃれなくらげ
8ミリフィルム(カラー・動物村ものがたり版)での販売あり。

以下は、日本8ミリ株式会社「8ミリ映画」カタログによるあらすじ。
ダイヤモンドをつけたおしゃれなくらげが、もっと美しくなろうと海草の飾りをつけます。と、鮫に喰べられてしまいます。みんなに助けられ…始めて仲良く遊びます。


※作品94~100は製作当時の資料不明のため、作品内容については確認できません。
横山家に現存する資料より記載しました。

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以上。

2021/10/7 追記(一部あらすじや画像を増補、修正)

2021/12/23 追記(「子ワニの冒険」「ちぢめ獣」のあらすじを増補)